私の男

2014.07.18

私の男

私の男

「私の男」を見ました。

梅雨明け間近の蒸し暑い季節にぴったりの映画………(半分冗談)

好き嫌いの分かれる映画だとは思いますが、主演は浅野忠信さんと二階堂ふみさん。

この二人が本当に素晴らしかった。

中でも、最後にはな(二階堂ふみさん)に再びからみとられていく余韻を感じさせる淳悟(浅野忠信さん)の顔………

演技力ってよくわからないけど、圧倒されました。

ファム・ファタールを描く映画や小説はいろいろありますが、熊切監督の描く世界は、痴人の愛のように耽美的でも、ロリータのように幻想的でもありません。

映画は流氷のきしむような音で始まります。

厳しく静かで、美しい流氷だけれど、深いところで感情を逆なでする氷のきしみ、これが全編にわたって、あるのです。

感じ方は人によると思うけれど、私はずっとそんなこと思いながら見ていました………

浅野さんの崩れ方は色気とすれすれの不快感、

二階堂さんのふてぶてしさは、崩れかけの果物みたいな感じです。

入り込めない………でも、少し時間がたってみると、流氷の音とともに、この感じが、「ずしん」と残っていることに気づきます。

少し、ざらりとした感じも残るのですが、見応えのある映画だと思いました。