プラスエム・アーキテクツはリノベーション・新築戸建てを多く手掛ける女性建築家の設計事務所です。
一般的なマンションでは、南にリビングを配するために南北に長い間取りとなり、北側の玄関や個室は寒い暗いなどあまり快適ではないことが多いものです。
この事例は、玄関に開放感を出すため思い切って広くし、内と外をつなぐ土間のような空間に。玄関に隣接する部屋にアイアンの室内窓をつけることで、光と風も通る様になりました。また、キッチンと寝室を引き戸でつなげたことにより家の中心に回遊動線が生まれ、家事もスムーズに。
このリノベーションの大きなウェイトを占めるのはキッチンのリニューアル。多忙でありながらもお料理好きなクライアントが何度もショールームに足を運び検討を重ねた結果完成したものです。
低めのゆったりした椅子テーブルとの組み合わせにより、コンパクトで快適なダイニングキッチンとなり、リビング空間はゆったり取ることができます。
マンションのリノベーションの難しい点の一つが複雑な天井をどうするか。梁、配管スペースなどにより間取りを変える凸凹になってしまう天井をスッキリしたいと考えたのが木目の下がり天井。これがガラス窓の袖壁との組み合わせでキッチンとLDをほどよくゾーニングしてくれています。
デザイン関係のお仕事を持つクライアントが、こうしたいという明確なイメージをもち、ぶれることなく選択を繰り返したことが良い結果につながったリノベーションでした。