プラスエム・アーキテクツはリノベーション・新築戸建てを多く手掛ける女性建築家の設計事務所です。

HOUSE AO

可動家具でつくるお気に入りの場所

家族の成長とともに暮らしのスタイルも変わっていきます。

子どもの行動半径や親との距離感、持ち物、できることできないこと…変化のペースもめまぐるしいので、子どもがある程度大きくなるまでは、その場しのぎのインテリアで済ませてしまっているお宅も少なくありません。

一方で、様々なイベントのためにゲストを招く頻度が高いのもこの時期。子育て期(特にお子さんがまだ小さい場合)に住まいを考える時には、「とりあえず」ではなく「フレキシブル」な空間にすることが大切だと思います。

まず、住まいの部屋単位で考えるのではなく「すること別」に考えてみます。この事例では、いったんフルオープンにした空間に3m×1mの大テーブルを設置。ここが家族の集まる場所になります。残り半分を可動家具で「書斎コーナー」「ソファーコーナー」「子どもコーナー」の3つに分けました。

この可動家具は組み替えが可能。例えば将来、子どもコーナーが要らなくなった時にはソファーコーナーを広くとったり、ご夫婦それぞれの趣味のスペースをつくったりすることもできます。壁で仕切られていないので、それぞれの場所のつながり方は様々。

なんとなくそこにいる安心感、程よい家族の距離感が心地よい空間ができました。

物件情報

所在地
埼玉県富士見市
構 造
RC造
家族構成
夫婦+子ども1人
施工面積
53平米
築年数
12年
費 用
500〜700万円
3mの大きなテーブルは材木屋さんから直接買い付けて大工さんに施工してもらいました
収納の扉は絵画のキャンパスを利用してコストダウン リノベーションの記念にもなりました
畳は可動の収納ボックス、季節外れのものなどを収納しています
パーティションの高さを検討し、コンパクトで落ち着いた書斎コーナーに
障子を閉めると落ち着いた空間に 昼間はルーバーの戸袋に収納されている
8年後、畳ボックスを移動し、子どものコーナーにはデスクを置きました
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