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【houseNOM】団地リノベ/床工事と無垢フローリング選び

こんにちは碧山です。
今日はNOM様の団地リノベーションレポートの続きです。

過去のレポは下記からどうぞ。
House NOM/団地リノベ記事一覧

床工事からスタート

解体が完了してスケルトン状態になった築53年の団地の一室。ここから新しいお家に生まれ変わるべく、まずは床工事からスタートです。

床とひと言で言っても、
その造りは築年数や物件により様々。
床の下には配管も通っています。

コンクリートスラブと床の間に十分なスペースがある二重床であれば比較的水廻りの移動がしやすいのですが、築年数が古い物件は二重床でない事がほとんど。

NOM邸は築年数50年以上。
当然二重床ではありませんでした。

そこで、まずスラブをモルタルで平滑にしたあと、システム床下地で二重床に変更。これで防音性能も上がり配管のやり直しもスムーズになります。

スケルトンリノベなので当然配管も一新しました。

今回はキッチンの位置を大きく変更したので、配管の勾配高さも必要で、高さを確保するためには一部床を上げなくてはなりませんでした。

けれど当時の独特な壁梁工法のため一部の梁下は1800mm程度しかなく、うっかりすると施主さんの頭に当たるくらいの低さ…。アタマをぶつける様な家は快適とは言えません。

そういう場合は床を上げる位置を工夫します。

今回は生活に支障の少ないクローゼットの中の床を上げることで、キッチンの位置も梁下の高さの問題も解決することができました。

フローリング選び

お部屋のイメージや雰囲気に大きく影響する床材選び。

床が思い通りのイメージで施工された時、このリノベは半分成功だとホッとします。そのくらい床の選定は大切です。


床材選び中の参考写真

NOM様は休日返上で週末ごとにマルホン、無垢フローリングドットコム、ニッシンイクス、木魂など何軒もショールームを回り実物を確認してくださいました。

そして最終的に決めたのは木魂の無垢のシベリアンバーチ。

フローリングを選ぶ時、そのお宅の家具やインテリアのトーンを参考にしたうえで、材種固有の大まかな色系統「赤み黄色み黒み」を考慮して色の組み合わせを考えます。

全く同じ色でないと…と考えがちですが、逆に細かい色合わせをして全てをきちんと揃えてしまうとメリハリの無い空間になってしまう場合もあるものです。

NOM様のお宅は既存の家具がブラックチェリーでしたので、フローリングは色味の系統が合うチェリー、カバ、バーチ系を中心に探しました。キッチンカウンターは家具と合わせたブラックチェリーです。

団地リノベのキッチンとフローリング
床材/メーカー:木魂
商品名:シベリアンバーチラフグレード

オークなどに比べると
桜やバーチ系の床は木目が優しく、どちらかというと赤みが感じられる木材です。

優しい手触り、経年変化の楽しみ、調湿性、安全性、深みのある色柄、自然な質感は無垢フローリングならでは。

大切に使えば一生ものです。

表面を削って再生することも可能で、以前おじいさんから譲り受けた物件のヒノキの床板を削ってオイル塗装し、見違えるように美しい床に生まれ変わった事もありました。

床材選びはお宅によって、音の問題、床暖房の有無、メンテナンス方法、コストや工事期間など条件も様々ですし、どんな床材にもメリットデメリットがあります。

プラスエム・アーキテクツでは、そのお宅に最適な床材をご提案させて頂きます。不安があれば何でもご相談ください。