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【houseNOM】団地リノベの解体と挨拶まわり

こんにちは。
プラスエム・アーキテクツ代表の碧山です。

前回のブログの続き。
私にとって初体験だった団地のリノベーション。 【houseNOM】さまの現場レポートを時系列で綴っていこうと思います。

解体工事のご挨拶

【houseNOM】さまの案件は、築53年の団地の一室を躯体だけの状態にしてから新たな空間に造り変える「スケルトンリノベーション」です。

マンションや団地などの集合住宅のリノベーションは、騒音や人の出入りなどで工事中はご近所にご迷惑をおかけすることになるので、

通常は事前に管理組合に工事届けを出し、近隣の方々にご了承いただいてから解体工事に取りかかります。

解体工事中の様子

もちろんこの案件も同様に、解体工事が始まる前に工務店さんが手土産を持ってご挨拶と説明に伺いました。(日程が合えば施主様と一緒に回ることもあります)

解体工事は主に昼間。

特に騒音のご迷惑をお掛けするのは、赤ちゃんやお年寄りのいらっしゃるご家庭などになるので、挨拶回りの際に確認しておくと良いと思います。

また、昼間はご不在がちのお宅も多いので、解体日程ギリギリではすべてのお宅に挨拶ができないことも…挨拶回りは早めにスタートした方が安心です。

解体前の在来工法の浴室

今回の団地リノベは築年数が古いため、浴室は躯体とは別にコンクリートで覆われていました。

この浴室の解体には相当大きな音が出ます。

万が一、近隣から苦情が出てしまうと、解体作業を一時中断しなければならないことも…。

特に大きな音が出るタイミングの前に工務店さんが重ねて近隣の方へお声かけをしてくれました。

やはり、このお声掛けや配慮は大切で。「何時頃まで大きな音が出ます」といった目安もお伝えできますし、挨拶があるのと無いのとでは、同じ騒音でも感じ方が違うのかもしれないと思います。

設計者は現場に常駐しているわけではないので、近隣や管理の方への気配りを忘れずコミュニケーションをとってくれる施工業者さんはとてもありがたい存在です。

解体後の浴室

おかげで、解体工事中の3日間、なんとかハラハラの数日を乗り切ることができました。

解体時のご確認

無事、解体工事が終わったあとは、リノベーションの設計内容の最終確認です。

もちろん、この時点では設計も見積りも終わってはいるのですが、

天井の段差が思いのほか複雑であったり、ダクト1本のために広い範囲で天井を30センチも下げてあったり…

リノベーションの場合は特に、躯体の形状や設備の状況が解体してはじめてわかることも多々あるものです。

梁の下に50年前の枯葉が詰まっています
50年以上前の枯葉がコンクリートの中に?

解体が終わった現場で、NOM様に立ち会っていただき、工務店さんと設計者で解体後の状況と今後の方針を確認しました。

今回は最上階であるため天井に勾配がついているのですが、それが想定以上に大きかったのでこの空間を活かす方向で見直すことに。

後日、工事内容の確認のため団地の理事長さんにも見にきていただき、この団地の歴史やなど興味深いお話を伺うこともできました。

 

次回は「リノベーションのお祓い」について書きたいと思います!
またぜひ覗きにいらして下さい。